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【6月10日新着】米イーライリリー 新型コロナの抗体治療薬のP1試験開始、6月末までに結果得られる見込み

【6月10日新着】米イーライリリー 新型コロナの抗体治療薬のP1試験開始、6月末までに結果得られる見込み 米イーライリリーは6月9日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して設計された世界初の抗体治療薬「LY-CoV555」について、米国で最初の被験者への投与を実施したと日本法人を通じて発表した。今回開始した「J2W-MC-PYAA試験」は、無作為化プラセボ対照二重盲検第1相(P1)臨床試験で、LY-CoV555を新型コロナの入院患者に単回投与した時の安全性や忍容性を評価する。同社は6月末までに結果が得られる見込みとしており、安全に投与できることが示された場合、P2のPOC試験を始める。

同社のchief scientific officerのダニエル・スコフロンスキー氏は、「LY-CoV555のような抗体治療薬は、新型コロナウイルス感染症に対する予防、治療の双方を期待でき、高齢者や免疫が低下した患者など、この疾患の影響が最も大きい集団に対し、特に重要であると考えられる」としている。

さらに、「今月下旬、このヒトを対象とした最初の試験の結果を検証後、試験対象を広げた有効性試験を開始する予定」とした上で、「安全性および有効性の検討と並行して、この可能性のある治療薬の大規模な製造も開始する。LY-CoV555 が近いうちに新型コロナウイルス感染症の解決策の一つになるなら、可能な限り早急に患者さんに届けられるよう準備したい」と述べ、年末までに数十万の投与を可能とするよう準備を進める意向を示した。

LY-CoV555は新型コロナウイルスのスパイク蛋白質に結合可能なIgG1中和モノクローナル抗体。ウイルスのヒト細胞への結合と侵入を阻害するよう設計されているため、ウイルスを中和し、新型コロナウイルス感染症を予防・治療すると考えられている。

LY-CoV555は同社とカナダのアブセレラ社との提携の中で得られた最初の治療薬候補となる。この抗体は、COVID-19から回復した最初の米国患者群のうちのひとりから血液検体を採取し、その検体から米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のワクチン・リサーチ・センターとアブセレラ社により発見されたもので、そこからわずか3か月の期間で、リリーの科学者が開発した。リリーは、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を攻撃するよう設計された初めての新薬候補として期待される」としている。
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