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日本の認知症・MCI治療薬市場予測 29年に4000億円突破 アデュカヌマブなどの上市前提

日本の認知症・MCI治療薬市場予測 29年に4000億円突破 アデュカヌマブなどの上市前提 富士経済はこのほど、日本の認知症・軽度認知障害(MCI)治療薬市場が2029年に4000億円を超えるとの市場予測をまとめた。現在、承認申請中のアデュカヌマブ(一般名、開発コード:BIIB037)や、23年頃からの登場が期待されるレカネマブ(BAN2401)、ガンテネルマブ(RG1450)などの抗体医薬品の上市を前提とした予測となる。新薬の登場とともにβアミロイドやタウ蛋白を測定するバイオマーカー検査も拡大するとし、市場規模は21年の2億円が30年に901億円になるとしている。

文末の関連ファイルに、認知症・MCI治療薬市場の20年から30年の市場規模の年次推移の資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。

この市場予測は、富士経済の専門調査員が参入企業や関連企業・団体などへのヒアリングのほか、関連文献調査、社内データベースを併用してまとめたもの。調査期間は21年8月~10月。

◎30年まで10年間の年平均成長率は21.8%

認知症・MCI治療薬市場は、後発医薬品の普及により15年以降、市場縮小が続き、20年の947億円が21年は719億円まで縮小する見込みと分析した。22年の708億円を底に、アデュカヌマブの承認・上市をきっかけに市場は急拡大し、24年に1000億円、25年に2000億円、27年に3000億円、29年に4000億円を突破すると予想した。29年は4368億円になるとし、予測の最終年の30年は4227億円になるとしている。21年~30年の10年間の年平均成長率は21.8%と分析した。

本誌がまとめた最新の開発パイプラインリスト(22年1月公開予定)で国内の認知症・MCIの開発後期プロジェクトをみると、バイオジェンとエーザイが手掛ける抗アミロイドβモノクローナル抗体アデュカヌマブが12月22日に厚労省の薬食審医薬品部会で審議される予定だ。

フェーズ3には、▽バイオジェンとエーザイによる抗アミロイドβプロトフィブリル抗体レカネマブ、▽中外製薬の抗アミロイドβヒトモノクローナル抗体ガンテネルマブ――がある。また、日本イーライリリーが開発後期段階と公表している▽抗アミロイドβ抗体ソラネズマブ(開発コード:LY2062430)、▽N3pG-アミロイドβモノクローナル抗体donanemab(LY3302813)――の2つの開発品もある。

抗体製剤ではないが、ノボ ノルディスクの経口GLP-1アナログ・セマグルチド(NN6535)がアルツハイマー型軽度認知障害を対象疾患に、大塚製薬の抗精神病薬ブレクスピプラゾール(OPC-34712)はアルツハイマー型認知症に伴うアジテーションを対象疾患に、それぞれフェーズ3を実施している。

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