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しょうゆに並ぶ「第2の柱」へ ヤマサが医薬品に乗り出したきっかけ

しょうゆに並ぶ「第2の柱」へ ヤマサが医薬品に乗り出したきっかけ 空に向かってそびえる煙突、巨大な貯蔵タンクが並ぶ千葉県銚子市の「ヤマサ醬油(しょうゆ)」の製造工場。大豆や小麦、しょうゆの香りが漂う一角でいま、新たな製造棟の建設が進む。

 3階建て、延べ床面積約1500平方メートル。約30億円をかけ、今夏に稼働を始めるこの工場で造られるのは、しょうゆではない。医薬品の有効成分となる原薬だ。その一つが、難病治療への効果が期待される「核酸医薬品」向け。次世代の医療を支える分野として、世界中で新薬開発が活発になってきている。

 「製薬会社が求める原薬を提供できれば、新たな抗がん剤などの開発が進んでゆく」。医薬・化成品事業部長も兼ねる常務の野口利忠(63)は期待する。国内だけでなく、すでに海外の製薬会社へも提供しており、今後の需要拡大を見込んでの新棟建設となった。

 江戸時代初期の1645年に創業したしょうゆメーカーが、医薬品分野に取り組み始めたルーツは、1950年代にまでさかのぼる。きっかけは、一人の研究者の「うまみ」の成分分析だった。
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