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医師の処方行動と薬剤情報源 新規処方は「MR」が有利 処方増・処方維持は「MR×ネット」が有効

医師の処方行動と薬剤情報源 新規処方は「MR」が有利 処方増・処方維持は「MR×ネット」が有効 医師の処方行動と薬剤情報の入手先について調べたところ、新規処方については、どのチャネルよりも「MR」が高いことが分かった。一方で、処方増加や処方維持については、ネット講演会やネット情報がMRと拮抗していた。医師の処方行動に応じたチャネルの使い分けが求められるといえそうだ。

調査は、医薬品マーケティング支援会社のエム・シー・アイ(以下、MCI)が行ったもの。調査対象は製薬企業サイトや医療関係企業サイトを閲覧している医師で、有効回答数は5057人(HP3880人、GP1177人)。調査時期は21年10月。方法はインターネット調査。結果は「医師版マルチメディア白書2021年冬号」としてまとめた。

◎新規処方時の情報入手先 「MR(面談・電話)」が6割超に

実際に処方行動が変化した薬剤の情報入手先(情報チャネル)をみると、1位は「MR(面談・電話)」の49.7%、2位は「ネット講演会」の49.6%で、1位と2位の差はわずか0.1ポイントだった。前回の7月調査では「ネット講演会」が1位だったが、今回、「MR(面談・電話)」は7月調査から2.4ポイント増、「ネット講演会」は0.5ポイント増だったため、「MR(面談・電話)」がわずかな差ではあるが首位にたった。3位は「ネットサイト」(39.3%)、4位は「MR(メール)」(16.4%)と続いた。

「MR(面談・電話)」は、新規処方時により効果的な情報チャネルであることも今回確認された。新規処方時の情報入手先(情報チャネル)は、1位は「MR(面談・電話)」の62.5%、2位は「ネット講演会」の52.4%で、「MR(面談・電話)」は「ネット講演会」に10.1ポイントの差をつけた。3位は「ネットサイト」(40.2%)、4位は「製薬企業主催の勉強会・説明会」(18.0%)、5位は「MR(メール)」(16.3%)――だった。

デジタル・ファーストのコロナ禍においても、“クロージングはMRの役目”と認識されてきたが、本調査からも一定程度、この点が裏付けられたといえそうだ。ただ、メールではクロージングの効果が必ずしも高くないとの結果だったため、面談または電話で医師の新薬に対する受けとめを丁寧に把握して、新規処方につなげたいところだ。

◎処方維持には「ネット講演会」が効果的

処方増加時の情報入手先(情報チャネル)は、1位の「MR(面談・電話)」(51.8%)と2位の「ネット講演会」(51.1%)は僅差だった。一方で、処方維持では、1位は「ネット講演会」(44.8%)、2位は「MR(面談・電話)」(38.2%)、3位は「ネットサイト」(37.2%)――となり、ネット講演会がより効果的との結果だった。最新エビデンスに加えて医師自身の処方や処方感、処方患者像を確認し、納得感を得ているとみられる。

◎薬剤の特徴の理解 医師の31%は一度もMR面談行わず

このほか、医師が薬剤の特徴を理解するまでに、医師の31%はMRとの面談(リモート面談含む)を一度も行わず、ネット講演会や、製薬企業サイトまたは医療系サイト上のデジタルコンテンツで情報収集していることもわかった。

医師は複数チャネルから情報収集して薬剤の特徴を理解していることも確認され、薬剤の特徴の理解までにネット講演会に平均2.3回参加し、デジタルコンテンツは平均2回ほど閲覧していたことも判明した。ちなみに特徴を理解するまでのMR面談(リモート面談含む)は平均1.4回だった。

薬剤の特徴を理解してもらう段階に必ずしもMRを必要としない医師であっても、新規処方時にMRに詳細を確認したい医師が少なくないことが今回確認できた。ネット講演会やデジタルコンテンツの充実とともに、タイミングよくMRが介入する取り組みを強化する必要もありそうだ。
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