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富士フィルムHD バイオCDMO事業の製造拠点新設等で総額1200億円規模のソーシャルボンド発行へ

富士フィルムHD バイオCDMO事業の製造拠点新設等で総額1200億円規模のソーシャルボンド発行へ 富士フィルムHDは3月23日、バイオCDMO(医薬品受託製造)事業の製造拠点新設などの資金調達を目的とした総額1200億円規模のソーシャルボンド(社会貢献債)を4月にも発行すると発表した。国内社債市場における発行額として最大規模となる見込み。資金はバイオCDMO事業における、製造拠点の新設、M&A、生産能力増強に係る設備投資、高効率・高生産性技術の開発等に係る既存投資のリファイナンスなどに充当する。

同社は、2030年度をゴールとするCSR計画「Sustainable Value Plan 2030」で「健康」を重点分野の一つと定め、ヘルスケアにおける予防・診断・治療すべての領域で、最先端の製品・サービスのグローバルな提供を通じ、医療格差を是正し、健康的な社会を作ることを目指している。なかでもバイオCDMO事業については、抗体医薬品のみならず最先端医療分野の遺伝子治療薬や細胞治療薬などのプロセス開発受託・製造受託用の設備増強など積極的な投資を行い、バイオ医薬品の需要拡大に応えてきた。近年はCOVID-19ワクチン候補原薬の製造受託要請に迅速にこたえるなど、流行終息と社会課題の解決に注力してきた。

今回の資金調達について同社は、アンメットメディカルニーズへの対応やバイオCDMO事業にかかる資金調達手段としてソーシャルボンド(社会貢献債)を発行すると説明。「抗体医薬品、タンパク製剤、遺伝子治療薬、ワクチンなどの生産プロセスの開発受託や少量生産から大量生産、原薬から製剤・包装までの製造受託に対応できる強みを生かしたい」としており、バイオ医薬品の安定供給を通じて製薬企業をサポートすることで、「アンメットメディカルニーズへの対応や医療アクセス向上などの社会課題の解決に貢献したい」としている。

◎富士フィルム 米シェナンドーア社を買収 細胞治療薬の研究開発・製造支援拡大へ

このほか富士フィルムは同日、細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネスの拡大を目的として米バイテク企業「Shenandoah Biotechnology」(シェナンドーア・バイオテクノロジー:米ペンシルバニア州)社を買収すると発表した。今回の買収により同社は、培地とサイトカインなどを組み合わせた細胞培養関連製品の研究開発と顧客提案力を更に強化できる。

なお、シェナンドーア社は大腸菌・哺乳細胞による培養技術や精製技術を有しており、高品質なタンパク質を産生できる強みを持つ。同社は、「培地・iPS 細胞・研究用試薬にサイトカインを加えた製品ポートフォリオで顧客への総合提案力を高め、幅広いニーズに応えることで、細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネスを拡大していきたい」と強調している。
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