MRのためのニュース・求人情報サイト

コロナ「第6波」のDTL数 ネット使った医師への情報インプットが定着 視聴直後のMRフォローがカギ

コロナ「第6波」のDTL数 ネット使った医師への情報インプットが定着 視聴直後のMRフォローがカギ コロナ禍の医薬品情報のチャネル別ディテール数(DTL数)は、新規感染者数が爆発的に増加した「第6波」(22年1月以降)においてもコロナ前の水準の90%超をキープできていることが分かった。チャネル別にみると、「MR」のDTL数が医療機関の訪問自粛要請で抑制されているものの、「Web講演会」と「インターネット」はコロナ前の160%~200%程度を維持しており、もはやネットを使った医師への情報インプットは「市民権」を得た格好だ。コロナ禍を2年経験した製薬企業による情報提供活動は、Web講演会やネット動画を視聴した医師に、タイミングよくMRがコンタクトし、処方機会を得るクロージングに持ち込めるかがカギとなってきた。

ミクス編集部は、コロナ禍における情報活動とそのインパクトを探るため、“医師の印象に残ったチャネル別の企業活動”を把握するインテージヘルスケアの調査データ「Impact Track」を用いて分析した。医師約4000人(HP約2500人、GP約1500人)を対象に、印象に残った製品と、その情報源として、MR活動、講演会、Web講演会、インターネットなどの情報チャネルについて回答を求めた。例えばMRからの情報が印象に残った場合、MRチャネルで1DTLとして積み上げて拡大推計する。MRチャネルは、リアル訪問やオンライン面談など双方向での情報活動を指す。ネットは自社サイトや外部の医師向けサイトなどとなる。

◎病院市場の合計DTL数 「第6波」始まった1月はコロナ前の92% 2月は91%

コロナ前の20年1月(以下、「コロナ前」)の全チャネルによる合計DTL数を100%として各月の増減率を算出すると、感染流行期を指すいわゆる“波”の期間はきまって合計DTL数は落ち込み、特に“波”が数カ月におよぶ時は後半の月により落ち込む傾向が確認された。

例えば第1波(20年3~5月)の月別の合計DTL数の増減率は、3月はコロナ前の89%、4月は70%、5月は65%――、第2波(20年7~8月)は7月が92%、8月が83%――。第3波(20年11月~21年2月)は11月が89%、12月が90%、1月が85%、2月が86%――といった具合だ。第4波(21年4~5月)も同様の傾向だが、第5波(21年7~9月)では各月とも90%超の水準をキープしていた。

オミクロン株による感染急拡大で1日の新規感染者数が10万人を超えた日もあった第6波(22年1月以降)を見てみると、1月はコロナ前の93%、2月は91%で、後半月により落ち込む傾向は見られたものの90%超を維持した。病院/開業医市場別でも、病院市場は1月が92%、2月が91%、開業医市場は同94%、91%――だった。

病院/開業医市場とも、それぞれの合計DTL数がコロナ前の90%を超えている、つまり合計DTL数の減少幅がコロナ前の1ケタ台にとどまる状況は、21年6月から続いている。第5波(21年7~9月)や第6波(22年1月以降)といった大きな感染流行があっても、医師に一定の情報“量”が届く市場環境になったといえそうだ。

◎チャネル別DTL数 感染流行期に関係なくデジタルチャネルは高水準に

次に、どのようなチャネルで医師に情報が届いているのかを見てみる。第6波のDTL数をチャネル別に見てみると、「MR」のDTL数はコロナ前の水準の70%未満となる一方で、「ネット」は160%前後、「Web講演会」は1月が169%、2月が199%だった。21年度に入ってから感染流行期かどうかに限らずデジタルチャネルによるDTL数は高水準を維持していることも確認できた。

病院/開業医市場別にみると、これまでと同様、特に病院市場でデジタルチャネルがより活用されていた。第6波の病院市場では、「MR」のDTL数はコロナ前の水準の60%未満となったが、「ネット」は180%前後、「Web講演会」は200%を超え、2月は250%近くまで伸びた。開業医市場では、「MR」のDTL数は80%台をキープしたものの、21年度で最も低い水準となった。

サイト内検索