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薬剤師が選ぶ「優れている製薬企業サイト」 1位はエーザイ 2位は第一三共 3位は大塚製薬

薬剤師が選ぶ「優れている製薬企業サイト」 1位はエーザイ 2位は第一三共 3位は大塚製薬 薬剤師が選ぶ「他社より優れている製薬企業Webサイト」ランキングでエーザイが1位に輝いた。保険薬局の薬剤師から評価を獲得し、サイトが「見やすい、わかりやすい」との声が多くを占めた。2位は第一三共で、サイトの見やすさに加え、FAQ(=よくある質問)のまとまりの良さも評価ポイントになった。評価コメントは、サイト自体の見やすさ・わかりやすさ、使いやすさ、コンテンツの良さ、検索のしやすさなど機能面やユーザビリティに集中した。なかにはWebサイトからの問い合わせに、「対応が早く、フォローするMRから連絡があった」(MSD)など企業側の姿勢や素早さを想起したケースもあった。2年間のコロナ禍を経験し、医療従事者がネットで情報収集することが一般的となった今、製薬各社も戦略的な自社サイトの構築が求められている。

この調査はネグジット総研 薬剤師調査MMPRが実施したもの。同社の薬剤師モニターを対象に調査し、474人から回答を得た。内訳は保険薬局勤務が311人、病院勤務が163人。調査期間は2月26日~3月3日。調査結果は「製薬企業の情報提供等に関する薬剤師調査」としてまとめた。

「過去1年ほどで、他社より優れていると感じた製薬企業のWebサイト」の結果を見ると、トップのエーザイを支持した薬剤師は4.4%で、2位は第一三共(4.2%)、3位は大塚製薬(4.0%)、4位はファイザー(3.6%)、5位は沢井製薬(3.4%)――となった。保険薬局勤務にしぼると、1位はエーザイ(5.8%)、2位は沢井製薬(4.5%)、3位はMSDと第一三共(各3.2%)――、病院勤務では1位は大塚製薬とファイザー(各6.7%)、3位は第一三共(6.1%)――となった。

◎エーザイ 「どこに自分が探している情報があるかわかりやすい」

ランキング上位企業の評価ポイントを見てみると、全体1位のエーザイはサイトが「見やすい・わかりやすい」との声が6割超を占め、「画面が見やすく、どこに自分が探している情報があるかわかりやすい」といったコメントが寄せられた。また、「コンテンツが便利で勉強になる」、「認知症関連の強さを感じた」、「内容が優れている」などコンテンツへの評価も確認できた。

◎第一三共 「Q&Aがすごくまとまっている」

2位の第一三共も「見やすい。どこに入ればほしい情報があるのか直感的に分かる作り」とのコメントに代表されるように、「見やすさ」が評価された。また、「FAQが充実。わかりやすい」、「Q&Aがすごくまとまっている」と具体的な声もあった。これは、製品ごとによくある質問と回答をまとめたコンテンツ「よくある質問(Q&A)」を指しているとみられ、製品ごとに分かりやすく整理された豊富な情報に好感が持たれたとみられる。

◎大塚製薬 情報見つけやすい 輸液関係コンテンツを評価する声も

3位の大塚製薬は、多くの病院勤務薬剤師から評価を得た。情報の見つけやすさや検索のしやすさ、患者指導用資材が評価されたほか、「輸液の成分表などがすぐにみられる」と輸液関係のコンテンツを評価したコメントが複数あった。これは大塚製薬工場が提供している「配合変化表/pH変動表/容器・内容液関連情報」とみられ、「輸液の混合を調べることができる」、「知りたい情報を(計算などを含め)乗せてくれる点」といった内容が寄せられた。

◎ファイザー 「情報更新早い」 過半数がコンテンツを評価

4位のファイザーを推した薬剤師の過半数は、コンテンツを評価した。医療従事者向け新型コロナ特設サイトの情報更新の早さを評価する声が複数あり、「コロナ関連で情報が早く、添付文書の改定などかなりリアルタイムで利用できた」といった内容が寄せられた。「学習動画や情報が面白い」、「かたい話題も柔らかい話題も取り揃えてあるので結構楽しめる」とのコメントもあった。

◎沢井製薬 「単純に見やすい」 「資材発注しやすい」との声も

5位の沢井製薬は、「単純に見やすい」、「一目で理解しやすい」などサイトの見やすさやわかりやすさに好感が持たれた。豊富な患者用資材のダウンロードや印刷のしやすさを挙げた薬剤師も少なくなかった。また、「資材発注がしやすい」、「後発品の供給情報が優れている」との内容も見られた。

◎優れているサイトは、見やすい・わかりやすい・使いやすい

ミクス編集部は今回、製薬企業Webサイトで「優れている」と感じたことに関する自由コメント220件超を分類わけした。トップはサイトが「見やすい・わかりやすい」の43%となった。これと似たような評価の“情報にアクセスしやすい”“必要情報が探しやすい”“分野別に使いやすくできている”など「使いやすい」が19%となった。サイトが見やすい・わかりやすい・使いやすいはサイト構築の基本ということが改めて確認できる。また、“患者指導用の情報や資材が豊富”“わかりやすい動画”“患者さん目線の資料が充実”“コンテンツに興味があるものが多い”など「コンテンツが良い・豊富」は38%となった。

「コンテンツが良い・豊富」との評価を得た上位3社はファイザー、武田薬品、中外製薬だった。

◎武田薬品サイトの臨床症例が有益 中外製薬サイトに「使える情報多い」

武田薬品を推した薬剤師からは、臨床症例コンテンツが優れているとのコメントが散見され、「臨床症例のQ&Aは薬剤師にとって触れる機会がないので有益」、「症例などが載っている」、「医師の考えなどを知ることができる」といった声が確認できた。「臨床的な情報が多いと感じる。例えば『研修医の登竜門』などはとても参考になる」との内容もあった。

中外製薬については、「薬剤師応援動画はありがたい」、「指導せんのラインナップが多く、患者さんがとても喜んでいる。さっと送付していただけるようになっていて、すぐに届くし良い」、「使える情報が多い」と薬剤師業務に役立つコンテンツが多いことが評価ポイントとなっていた。また、「Webセミナーをよく利用していて、同じテーマでも様々な視点から講演があるのでいつも楽しみにしている」との声もあった。飽和状態のWeb講演会だが、様々な切り口で展開し、関心を引いていることがわかる。

◎「会員制は急いで情報が欲しいとき困る」との不満も

一方で、製薬企業サイトで「不足している点」を聞いた結果を分類わけしたところ、“情報不足”、“製剤写真の解像度が低い”、”流通状況、ロットと期限の情報”、”ほしい答えがない”など「コンテンツへの不満」がトップだった。次いで、”まわりくどくて、必要な情報にたどり着くまで時間がかかりすぎる”に代表されるように、「わかりにくいサイト」を改善してほしいとなった。

さらに、「不足している点」があるとの薬剤師の5人に1人が、会員登録やログインを求められることに不満を示した。「会員制になっているところは急いで情報が欲しいとき困る」、「指導せんなどが会員登録しないと見られなかったりで、急に必要な時にすぐに使えない」、「すぐ見たいのに会員限定でログインしなきゃいけないところが面倒」といったコメントもあり、急を要する場合に即座に情報にアクセスできる手段を用意することも重要になりそうだ。

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