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製薬各社入社式 自ら考え、学び続け、果敢に挑戦し続けて 経営トップ訓示

製薬各社入社式 自ら考え、学び続け、果敢に挑戦し続けて 経営トップ訓示 新年度の始まりにあわせて4月1日、製薬各社で入社式が行われた。各社の経営トップは入社式の挨拶で、コロナ禍による社会の急激な変化や、デジタル技術の急速な進展といった環境変化の中でもニーズをつかみ続け、患者の視点に立った幅広い治療ソリューションを開発・提供するために、自ら考え、学び続け、果敢に挑戦し続けることを求める内容が目立った。「成功や失敗を積み重ねながら学ぶ」、「成功するまで失敗を続ける」ことの重要性も示され、失敗から学ぶことも新人や組織の「成長」や「進化」につながるとの訓示もみられた。

なお、武田薬品も1日に入社式を行ったが、クリストフ・ウェバー社長CEOが直接、新入社員に訓示するのは8日の予定。このため現時点では社長メッセージは公開されていない。

◎何れの事業活動も“Patient Centric Mindset”を意識して

第一三共の眞鍋淳社長は、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献することを目指し、革新的医薬品の創出や多様なニーズに応える医薬品を提供することに、誇りを感じてほしい」と語った。その上で、何れの事業活動も「Patient Centric Mindset」(いついかなる時も中心にいるのは患者であるとの考え方)による患者貢献を意識することが「最も重要」と指摘。「患者の目線に立って考えることが幅広い治療ソリューションの開発・提供につながり、個々人に合った Healthcare as a Serviceを実現できる」と呼びかけた。

また、社長自身が若い時に先輩から言われ、大切にしてきた言葉である「部下は上司に提案するために存在している。一方、それを聞けない上司はその任にない」を紹介し、「皆さんも良いアイデアがあれば臆することなくそれぞれの職場で提案・チャレンジしてほしい。お互いの考えを自由にぶつけ合うことが皆さん自身の成長、組織の成長につながっていく」と話した。

◎「自分自身を進化させること」 いつも念頭に

アステラス製薬の安川健司社長CEOは、進化することと、誠実であることを大切にしてほしいと呼びかけた。数年前までは不可能と思われていた疾患の治療が近年、可能になりつつあり、デジタル技術などを生かした新たなソリューションが誕生していることを例にあげ、「世の中の急激な進化に敏感になり、自分自身を進化させることをいつも頭に置いてほしい」と話した。「変革を通じた前進を続けていくためには、社員一人ひとりが革新的なアイデアを積極的に提案し、実践していくことが重要」と述べた。

◎一緒にイノベーションを創造し、患者に届けていこう

中外製薬の奥田修社長CEOは、「働くというのは、皆さんの価値を社会の価値へと転換する作業だ。ぜひ自分の価値を意識して働いてほしい」と語った。その上で、「働くことは、経験を通じて成長することでもある」として、「成長し、皆さんの価値が大きくなると、さらに大きい価値を生み出す原動力になる。一緒にイノベーションを創造し、患者に届けていこう。そして、世界のヘルスケア産業の未来を築いていこう」と呼びかけた。

◎一人ひとりの得意技を持ち寄ってエコシステム実現を

エーザイの内藤晴夫代表執行役CEOは、「ビジネスでは、ひとりで大きな仕事を成し遂げることはできない」とした上で、「チームメンバーや顧客・取引先などとの真のチームワークを形成するために、相手の主観と自分の主観が一致するという相互主観に至る『共感』が重要」と、ビジネスの心構えを語った。さらに、「日々考え抜き、成功するまで失敗を続けることも、ビジネスの鉄則」と話し、熟考してチャレンジし続ける重要性を話した。

「エーザイは、社会善を効率的に実現する集団として進化を続ける」とも強調した。同社にとっての社会善は「健康憂慮の解消と医療格差の是正」を指し、効率的とは「資本生産性を重視しながら、パートナーとコラボレーションを成すこと」と説明。その上で、「皆様も、一人ひとりの得意技を持ち寄ってエコシステムの実現に向け、ご活躍されることを期待する」と呼びかけた。

◎法令順守、挑戦繰り返すこと「肝に銘じて」

小野薬品の相良暁社長は、会社の一員として、▽法令、規則、約束を守ること▽夢を描き、その夢に向かって挑戦を繰り返すこと▽今日の巡りあわせに大切にすること――を「肝に銘じてほしい」と話した。そして、「企業理念である『病気と苦痛に対する人間の闘いのために』、『熱き挑戦者たちであれ』というめざす姿を胸に、共に革新的な新薬を提供するという使命を果たしていこう」とエールを送った。

◎「自ら考え行動することで問題の本質を発見し、解決へつながる」

大塚ホールディングスの樋口達夫社長兼CEOは、世界ではコロナ禍や地政学的変動、ITを中心としたテクノロジーの進化などの変化が起きているとした上で、「人は困難に陥ったときにこそ、知恵を出して乗り越えようとする。各自が事象の背景を理解し、自ら考え行動することで問題の本質を発見し、解決へとつながる」と述べた。そして、「どのような状況も成長の機会ととらえて、果敢に挑戦していくことを期待している。共に世界に貢献する“なくてはならない企業”を目指していこう」と呼びかけた。

◎学び続けるしかない

塩野義製薬の手代木功社長は、まず、「多くの若い力が、日本の成長を支えてきた製造業、中でも製薬業界に新たに加わってくれたことに対して、心よりエールを送りたい」と語った。現在、新型コロナ治療薬とワクチンの研究開発に注力していることを紹介した上で、「世の中が困っている時に、社会から必要とされる会社になることは、会社の存在意義、私たち一人ひとりのやり甲斐につながる」と話した。

そして、「変化し続ける世界で、ニーズを掴み続けていくには、学び続けるしかない」と指摘。そのためにも、▽自分の頭で考え、判断する▽自らの決定に責任を持つ、他人のせいにしない▽社会人として成長し進化していくために、コンプライアンスの順守が最も重要である――との3点を理解し、取り組むよう求めた。

◎成功や失敗の経験積み重ねてセレンディピティを身につけて

日本新薬の中井亨社長は、「好奇心を持って果敢にチャレンジし続けてほしい」とした上で、「成功や失敗の経験を積み重ねながら学び、そして成長し、セレンディピティを身につけた人間になってほしい」とエールを送った。中井氏は21年6月の社長就任時、グローバル化の推進に取り組む姿勢を示し、30%台の海外売上高比率を50%以上にすると表明した。入社式でもこれを念頭に、「私たちは今、世界に向けて大きく羽ばたこうとしており、これまで以上に独自性を発揮して、世界においても存在意義のある会社となるためには、若い皆さんのエネルギーが必要不可欠。私たちとともに、汗をかいてくれることを期待して、お祝いの言葉とする」と締めくくった。

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