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ノバルティス グローバルで組織再編に着手 経営陣も刷新 販管費・一般管理費を10億米ドル削減へ

ノバルティス グローバルで組織再編に着手 経営陣も刷新 販管費・一般管理費を10億米ドル削減へ ノバルティスは、ファーマ・ビジネス・ユニットとオンコロジー・ビジネス・ユニットを「イノベーティブメディスン部門」として統合するなど、グローバル全体の組織再編に着手した。最高経営委員会のメンバーなど、経営陣も刷新する。オペレーションを効率化することで、アジャイルな組織づくりを実現し、成長を加速させたい考え。これにより、2024年までに販売費および一般管理費を10億米ドル(約1240億円)削減するとともに、20年から26年の売上の最低で年平均4%の成長率を目指す。ノバルティスファーマが4月7日、発表した。計画は日本を含むグローバル全体で実施され、「日本についても計画の方向性に沿った形だが、詳細は未定」(同社広報部)としている。

◎「イノベーティブメディスン部門」に統合 中長期的に40%以上の利益率目指す

具体的には、これまで独立していたファーマ・ビジネス・ユニットとオンコロジー・ビジネス・ユニットを「イノベーティブメディスン部門」として統合。循環器、血液腫瘍、固形腫瘍、免疫、中枢神経を注力領域とする。利益率目標として、中期的には30%台後半を実現し、中長期的には40%以上の高水準を目指す。

営業部門などコマーシャル組織は、管轄する地域を米国とそれ以外のインターナショナル地域に分ける。それぞれのコマーシャル組織は、管轄地域における損益計算書の責任を負い、すべての治療領域や顧客に対する取り組み、マーケティングや営業活動を展開する。米国の組織を独立させたことで、同社の掲げる“米国でトップ5の売上高”の目標実現に注力する。それと同時に、米国以外の市場におけるリーダーシップをさらに盤石にすることを目指すとしている。

◎ストラテジー&グロウス部門を新設 管理部門は世界的に1つに統合

企業戦略、研究開発ポートフォリオ戦略、事業開発を統合した「ストラテジー&グロウス(成長戦略)部門」を新たに立ち上げる。社内外における機会を評価し、革新的新薬を見出し、パイプラインを充足させることを目指す。

これまで独立した組織だったテクニカル・オペレーションズとカスタマー&テクノロジーソリューションズを「オペレーションズ部門」として統合。スケールメリットを生かした新規のデジタルソリューションを創造し、 業界をリードする品質とサービスを維持しながら生産性を高めるための効率的で強固な事業基盤を築くことを目指す。管理部門は世界的に一つに統合する。

◎オンコロジー部門やグローバル医薬品開発部門のプレジデントらが退職

あわせて、トップ人事も発表された。同社の最高経営委員会であるExecutive Committee of Novartis (ECN)の構成メンバーであった、前ノバルティスオンコロジーのプレジデントのSusanne Schaffert氏、前カスタマー&テクノロジーソリューションズのプレジデントのRobert Weltevreden氏、現グローバル医薬品開発部門プレジデント兼チーフ・メディカル・オフィサーのJohn Tsai氏が同社を退職する。

新たに、Shreeram Aradhye氏がグローバル医薬品開発部門のプレジデントとして、5月16日付で着任し、最高運営委員会に加わる。同氏は、過去20年間ノバルティスに在籍し、直近ではDicerna Pharmaceuticalsにおいてエグゼクティブプレジデント兼チーフ・メディカル・オフィサーとして複数のRNAiの開発計画を担っていた。

◎ナラシンハンCEO「組織として発展していくための重要な成長戦略の一環」

同社のヴァサント・ナラシンハンCEOは、「より効率的な組織モデルへの移行は、業務を機敏に推し進め、競争力を高め、患者さんや顧客への理解を深め、組織として発展していくための重要な成長戦略の一環だと考えている。オペレーションの効率化を図ることで、 研究開発パイプラインの可能性を最大限に引き出し、より高い価値を創造することが可能になる。すでに上市されているポートフォリオに加えて、26年までに最多で20の承認が見込まれる開発品を有していることから、中長期において業界の中央値よりも高い売り上げと利益の成長率を実現するための基盤があると考えている」とコメントしている。


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