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第一三共 エンハーツに対する米Seagen社の特許訴訟で故意侵害の陪審評決 「承服しかねる」控訴検討

第一三共 エンハーツに対する米Seagen社の特許訴訟で故意侵害の陪審評決 「承服しかねる」控訴検討 第一三共は4月9日、同社のHER2に対する抗体薬物複合体(ADC)・エンハーツに対して米国Seagen社が提起した米国特許('039特許)の侵害訴訟で、テキサス州東部地区連邦地方裁判所が特許の故意侵害について陪審評決を下したと発表した。同社はこの評決を「承服しかねる」として陪審審理後の申し立てや控訴を含むあらゆる選択肢を検討していく方針だ。また同社は、米国特許商標庁が'039 特許の有効性を審査するため特許付与後レビュー(Post Grant Review:PGR)の手続きを請求しており、同日開始されたことも明らかにした。

Seagen社は2020年10月19日に、第一三共に対し、'039特許の侵害を主張し、テキサス州東部地区連邦地方裁判所に提訴した。一方で、第一三共側も同年12月23日に'039特許が無効であるとして米国特許商標庁にPGRの開始を請求していた。

◎陪審審理に至るSeagen社の損害額約52億円 24年までのロイヤルティ支払要求も

テキサス州東部地区連邦地方裁判所が下した陪審評決では、陪審審理に至るまでの期間のSeagen社の損害額が4182万ドル(約52億円)であると判断。'039特許の故意侵害があったと認定した。Seagen社のClay Siegall社長兼最高経営責任者(CEO)は同日、同社が発表したプレスリリースで、「陪審員が当社の特許の主張された主張の有効性を認め、第一三共が故意に当社独自の技術を許可なく侵害したと判断したことを嬉しく思う」とコメントした。Seagen社は24年の'039特許の期間満了まで、エンハーツの将来売上に対するロイヤルティの支払命令を出すよう裁判所に要求している。

◎第一三共 陪審審理後の申し立てや控訴を含むあらゆる選択肢を検討

なお、テキサス州東部地区連邦地方裁判所は、当該ロイヤルティに関するSeagen社の要求および陪審員による故意侵害の認定を考慮した損害賠償額の引き上げの有無について、まだ判断していない。第一三共は、「今回の陪審評決に承服いたしかねますので、PGRの手続きに加え、陪審評決について 陪審審理後の申し立てや控訴を含むあらゆる選択肢を検討してまいります」と強調した。

第一三共はSeagen社の前身であるSeattle Genetics, Inc.(シアトル ジェネティクス社)と2008年7月から15年6月にかけてADCの共同研究を実施していたが、現在のADC品とはまったく異なる、との立場を強調している。
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