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同ワクチンは18日の薬食審医薬品第二部会で承認が了承されたもの(記事はこちら)。後日開催される厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で、公費接種の対象とするかどうかや、初回免疫でファイザー製やモデルナ製などのワクチンを接種した者に追加免疫でノババックス製を用いる「交互接種」を可能とするかなどが議論される。
ノババックス製ワクチンは、ウイルス抗原(SARS-CoV-2スパイクタンパク)の遺伝子をもとに、昆虫細胞を用いて発現させた遺伝子組換えSARS-CoV-2スパイクタンパク質をナノ粒子化して製造されたワクチン。免疫の活性化を促進するため、アジュバントが添加されている。ウイルスタンパクをアジュバントとともに直接投与することで免疫応答を引き起こす。既存のファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製に続く4剤目のコロナワクチンだが、これまでの3剤とはモダリティが異なる。
武田薬品はノババックスから製造技術のライセンス供与を受け、技術移転を行い、武田薬品の光工場(山口県光市)で同ワクチンを製造している。武田薬品は日本政府との間で、概ね1年間で1億5000万回分を供給する契約を締結しており、「供給準備が整い次第、順次出荷を開始する予定」としている。なお、厚労省は4月6日に、ノババックス製ワクチンは5月23日の週から配送が始まる予定と都道府県に通知している。