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武田薬品・ウェバー社長「日本の求める革新的医薬品とパイプラインがマッチ」 21年度国内実質8%成長

武田薬品・ウェバー社長「日本の求める革新的医薬品とパイプラインがマッチ」 21年度国内実質8%成長 武田薬品のクリストフ・ウェバー代表取締役社長CEOは5月11日、2021年度決算発表に臨み、国内ビジネスについて「日本では、革新的パイプラインがとても重要だと認識されている。日本が求めている革新的医薬品と我々のパイプラインがマッチしている。これは非常に重要なことだ」と述べた。同社の21年度の国内売上高は前年比17.7 %増(実質ベースは8.1%増)の6590億円と成長。さらに、国内で新規候補物質4件の承認を取得した。ウェバー社長は、同社の革新的なポートフォリオが成長に寄与したとの見解を表明。「我々は日本の会社であり、日本は非常に重要な国だ」としたうえで、「研究開発の戦略が日本の患者さんに資するものであることも非常に重要な点だ。それが日本の医療制度が求めているものだと考えている」との見解を示した。

◎21年度売上高は11.6%増 「バランスの取れた多様なポートフォリオ」に自信

同社の21年度売上高は前年比11.6%増(実質ベースは7.4%増)の3兆5690億600万円。ウェバー社長は、「21年度は特筆すべき年だった。生命を変える新薬を患者さんにお届けし、主要な事業分野で力強い成長を遂げた。患者さんに最大のインパクトを与えることができる分野、例えば効果的な治療選択肢が切実に必要とされる希少疾患のサイエンスを前進させることに注力している」と述べた。

主力品のエンティビオが21.5 %増の5218億円、タケキャブが20.7%増の1024億円を売り上げるなど、業績を牽引。血漿分画製剤(免疫疾患)領域の売上高も20.6%増の5070億円となるなど、注力領域の消化器系疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンスが伸長。ウェバー社長は、「バランスの取れた多様なポートフォリオ」に自信をみせ、「私たちの戦略がうまくいっていることを強く支持するもので、長期的な成長に向けて引き続き、万全な体制にある」と述べた。

同社にとって21年度は、単年度としてて単年度では最も多い新規候補物質の承認を取得した。日本では新規候補物質4件の承認を取得している。ウェバー社長は、「21年度は、記録的な年だった」とした。「日本での薬剤の承認取得において業界をリードしていることを誇りに思う」と述べた。

さらに、後期開発段階にある10プログラムを含む約40の臨床開発パイプラインがあると説明。自社開発に加え、アカデミアやベンチャー、グローバルメガファーマなど多様な提携先を通じ、研究開発を加速する姿勢を示した。注力する細胞・遺伝子治療については、プレゼンス構築に向けて継続的な投資を続ける方針。ウェバー社長は、「中期的にパイプラインが生み出すポテンシャルには自信がある」と強調。「多様なポートフォリオにより、今後も安定した有機的な売上収益を達成するとともに、競争力のあるマージンや将来のイノベーションを推進する強力なキャッシュフローを生み出すことができると考えている。最近の承認取得により、コマーシャル面での実行力の強さとパイプラインの可能性が相まって、長期的な成長を促進することができるとさらに確信を深めている」と自信をみせた。

◎働く場は「コラボレーションが起きるスペースへと強力に変革」

コロナ禍で働き方に柔軟性を持たせていることも説明。家やオフィスを活用した、ハイブリッドな働き方を認めているとした。「コロナ前に戻ることはない」としたうえで、「ハイブリッドな働き方を推進することで、働き方のフレキシビリティを高めたい。我々の働く場も変革し、コラボレーションが起こるスペースにしていきたい」と述べた。

具体的には、「社員が一緒に仕事をし、チームや上司と顔を合わせてクリエイティブなセッションをもって問題解決のセッションを行う」ようなスペースと説明し、「テクノロジーも使って、強力なコラボレーションが起こるスペースとなるよう、推進していきたい。強力な変革が我々の働く場で起こる。スペースの必要量としては下がるが、よりコラボレーションが起こるコミュニティースペースが増えていく」と述べた。


【21年度連結業績 (前年同期比) 22年度予想(前年同期比)】
売上高 3兆5690億600万円(11.6%増)3兆6900億円(3.4%増)
営業利益 4608億4400万円(9.5%減)5200億円(12.8%増)
親会社帰属純利益 2300億5900万円(38.8%減)2920億円(26.9%増)

【21年度のグローバル主要製品全世界売上高(前年同期実績) 22年度見込み 億円】
エンティビオ 5218(4293) 6590
タケキャブ 1024(848)1120
レベスティブ 758(646)910
DEXILANT 508(556)400
PANTOLOC/CONTROLOC 403(431)400
リアルダ/MEZAVANT 265(255)230
PENTASA  202(231)170
AMITIZA 65(212)-
RESOLOR/MOTEGRITY 130(112)140
アロフィセル 18(8)40
エラプレース 731(688)770
リプレガル  517(518)680
ビプリブ 424(385)460
NATPARA/NATPAR  54(36)
アドベイト 1185(1285)1730(※アディノベイトとあわせて)
アディノベイト 607(581)
ファイバ 392(445)380
RECOMBINATE  123(134)130
HEMOFIL/IMMUNATE /IMMUNINE 177(187)190
タクザイロ 1032(867)1250
フィラジル 267(268)210
CINRYZE   193(219)130
KALBITOR  44(39)
免疫グロブリン 3859(3349)
アルブミン 900(576)
ベルケイド 1100(1011)470
リュープリン 1065(954)1060
ニンラーロ 912(874)1030
アドセトリス 692(594)750
アイクルシグ 349(342)410
ベクティビックス 247(238)240
アルンブリグ136(88)260
バイバンス 3271(2715)3720
トリンテリックス 823(689)950
インチュニブ 189(204)190
ADDERALL XR 209(178)90
ロゼレム 117(120)80
アジルバ 763(822)730
ロトリガ 327(318)130
アイファガン 149(159)
ホスレノール 136(135)110
ACTOVEGIN 134(107)120

【21年度の国内主要製品売上高(億円)】
エンティビオ 113 27.0 %増
タケキャブ  946 13.6 %増
レベスティブ 16 ―
エラプレース 10  35.9 %減
ビプリブ 13 13.8 %増
アドベイト 57 11.4 %減
アディノベイト 148 1.3 %減
ファイバ 7  25.4 %減
フィラジル 17 29.2 %増
リュープリン 273  22.1 %減
ニンラーロ  61 20.3 %増
アドセトリス 115 4.4 %増
ベクティビックス 247 3.7 %増
アルンブリグ 10 ―
バイバンス 5  7099.7 %増
トリンテリックス 54 167.2 %増
インチュニブ  71  33.0 %減
ロゼレム 118 0.8 %増
アジルバ  763  7.2 %減
ロトリガ  327  2.9 %増
アイファガ 149 6.4 %減
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