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あすか製薬HD・山口社長 不妊治療の保険適用は「我々が貢献できるチャンス」

あすか製薬HD・山口社長 不妊治療の保険適用は「我々が貢献できるチャンス」 あすか製薬ホールディングスの山口隆社長は5月19日に開いた2022年3月期(21年度)の決算説明会で、不妊治療の保険適用などの環境変化は、「我々が貢献できるチャンス」と述べた。不妊治療のほか、緊急避妊薬のOTC化をめぐる議論や、女性活躍推進など、女性のヘルスケアをめぐる様々な環境変化があると指摘。女性のヘルスケア領域で長く事業展開してきた強みを生かし、女性の医療や健康により貢献する姿勢を強調した。子宮筋腫・子宮内膜症治療薬・レルミナ錠を成長ドライバーに、「25年までに産婦人科領域のリーディングカンパニーを目指す」方針も改めて示した。

女性のヘルスケアをめぐっては、▽行政の変化(不妊治療の保険適用、緊急避妊薬OTC化議論など)▽フェムテックへの注目度アップ▽女性活躍推進▽ヘルスリテラシーの向上(月経関連情報の普及、性教育の重要性の高まりなど)――といった様々な環境変化が起きている。同社は、このような変化を背景に、産婦人科市場は21年の739億円が25年に826億円まで拡大するとみている。

◎産婦人科領域で売上200億円目指す レルミナ、3つのLEP製剤などで

山口社長は、「成長が予想される産婦人科領域でナンバー1を目指す」と述べ、産婦人科市場で25年までに売上200億円超を目指す考えを改めて示した。これは25年を最終年度とする現中期経営計画で掲げている目標でもある。

成長ドライバーのレルミナは、21年度に売上73億円、22年度は97億円と予想し、「早期の100億円達成を目指す」と語った。月経困難症治療薬・ヤーズで初の後発品となる「ドロエチ配合錠」の製造承認をあすか製薬のみ取得していることも紹介しながら、「ジェミーナ、フリウェルに加えてドロエチ配合錠を上市することでLEP製剤3種類をラインナップし、月経困難症治療に貢献したい」と述べた。不妊治療薬の保険適用・薬価収載にも触れつつ、女性のライフステージ別に製品ラインナップを拡充し、「女性医療に貢献したい」と強調した。

◎チラーヂン生誕100周年 疾患啓発活動を推進

甲状腺ホルモン製剤・チラーヂンが22年に生誕100周年を迎える。一般向けには甲状腺の認知向上のための動画を配信。プライマリー医に対しては専門医による診断スキルアップセミナーを開催するなど疾患啓発活動を推進し、22年にチラーヂン、メルカゾール、プロパジールの甲状腺製品で売上93億円を達成し、25年までに100億円を目指す。

唯一の肝性脳症治療薬・リフキシマに関しては、肝硬変診療ガイドライン2020で推奨の強さ「強」、エビデンスレベル「A」と位置付けられていることを受け、「肝性脳症の標準治療薬としての地位を確立する」とした。25年の売上目標は60億円。小児適応の取得に向けた第2/3相試験も現在実施している。

◎レルミナ配合剤は「重要な開発テーマ」 早期に臨床試験をスタートさせたい

産婦人科領域の開発パイプラインは、新規の避妊薬・ドロスピレノン(開発コード:LF111)が第3相試験を実施中。武田薬品から導入したレルミナの配合剤(一般名:レルゴリクス・エストラジオール・酢酸ノルエチンドロン配合)は、レルミナのライフサイクルマネジメントの観点からも「重要な開発テーマ」との認識を示し、「子宮筋腫治療の新たな選択肢を提案する。早期に臨床試験をスタートさせたい」と意欲をみせた。

【21年度連結業績(前年度比) 22年度予想(前年度比)】
売上高 566億700万円(2.6%増) 575億円(1.6%増)
営業利益 47億9500万円(32.9%増) 42億円(12.4%減)
親会社帰属純利益 42億9000万円(58.1%増) 33億円(23.1%減)
*21年4月1日に単独株式移転によりあすか製薬の完全親会社として設立された。21年度業績の対前期増減率は、前期のあすか製薬の実績との比較となる。

【21年度の国内主要製品売上高(前年度実績) 22年度予想、億円】
カンデサルタン類 123.94(123.29) 108.40
チラーヂン 74.99(72.09) 77.14
リフキシマ 48.54(43.34) 52.89
メルカゾール 14.58(14.01) 14.40
アムロジピン 10.73(12.94) 9.63
レルミナ 73.34(57.09) 97.79
フリウェル 34.63(29.52) 30.83
アンジュ 8.54(9.08) 8.96
マグセント 8.50(9.08) 6.82
ルテウム 6.61(5.31) 8.36
リュープロレリン 51.83(45.02) 45.89
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