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ToMMo、第一三共、武田薬品、MICIN ウェアラブルデバイスによる生活習慣データ取得の共同研究開始

ToMMo、第一三共、武田薬品、MICIN ウェアラブルデバイスによる生活習慣データ取得の共同研究開始 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)、第一三共、武田薬品、MICINは5月23日、ウェアラブルデバイスを用いた1年間の生活習慣データを取得する共同研究を開始したと発表した。ウェアラブルデバイスを2000人に装着し、睡眠状態、心拍、活動量などの生活習慣に関する客観的トラッキングデータを取得。東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査で既に得られているデータ(詳細調査データ、臨床データ、MRI画像データ、ゲノム情報など)と合わせて関連解析を行う。

1年という長期の生活習慣データをデジタル化し、豊富なデータを持つ東北メディカル・メガバンク計画と融合させる日本初の研究となる。この融合により、生活習慣と健康・疾病との関連をより詳しく解析する。共同研究する4者は今後の展望として、「精密医療や個別化ヘルスケアの実現を目指した創薬など革新的医学研究への応用がさらに加速されることが期待される」と指摘。また、「ウェアラブルデバイスに基づく個別化ヘルスケア時代に向けたモデルケースとなり、国内外における同様のプラットフォーム構築や利活用を牽引することが期待される」としている。

共同研究は3月30日に開始した。研究期間は2025年3月まで。今秋にウェアラブルデバイスの実装に向けた研究参加者の募集を開始するが、対象者はToMMoが実施している「脳と心の健康調査」(14年5月から実施しているMRI検査と認知心理検査のこと。1回目の調査に約1万2000人参加。現在2回目実施中)に参加した人のうち、本研究に同意した人とする。

研究参加者には、▽1年間のウェアラブルデバイスの装着・充電、専用スマホアプリの管理▽四半期毎に30日間、貸与する家庭血圧測定器による1日2回の血圧測定▽四半期毎に30日間、貸与するデータログ型温湿度計による寝室の温度・湿度の取得(一部)▽四半期毎の郵送による調査票への記入――を求める。研究者側は、▽ウェアラブルデバイス、家庭血圧測定器、データログ型温度計により収集されるデータの保管と活用▽統計解析値の参加者への回付――を行う。

共同研究者それぞれのコメントは以下の通り。

ToMMoの山本雅之・機構長は、「客観性の高い生活習慣情報を追加することにより、東北メディカル・メガバンク計画の複合バイオバンクのますますの充実が期待される」

第一三共の高崎渉・研究開発本部長は、「東北メディカル・メガバンク計画の質の高いコホート情報に、ウェアラブルデバイスによる客観的・持続的生活習慣情報が加わることで、予防・先制医療ソリューションの早期実用化が大きく前進すると期待する」

武田薬品のCeri Davies・ニューロサイエンス創薬ユニット長は、「一人一人の生活習慣データをデジタル化し可視化することは、患者さんを中心に据えた医薬品の研究・開発を飛躍的に加速することにつながる。膨大なゲノム、医療、健康情報と組み合わせることで、ビッグデータを活用する新たな手法を開発し、精度の高い医薬品創出につながるだけでなく、患者さんの特性に応じた医療の還元につながることを期待する」

MICINの原聖吾・代表取締役は、「ウェアラブルデバイスによるデータの取得とその活用について大規模な地域住民の方々に実装していく本研究の取り組みが、多様なデータを適切なプロセスの下で収集および活用していくための一つのモデルケースになることを期待している」
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