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東京医科歯科大、静岡市、静岡市清水医師会 AIやリモート技術で“隠れ心房細動”を早期発見 脳梗塞予防へ

東京医科歯科大、静岡市、静岡市清水医師会 AIやリモート技術で“隠れ心房細動”を早期発見 脳梗塞予防へ 東京医科歯科大学、静岡市、静岡市清水医師会は6月6日、AI(人工知能)やリモート技術を用いて心房細動を早期発見する地域医療プロジェクトに着手したと発表した。12誘導心電図検査を受けた健診者のデータをAIで解析し、さらにウェアラブル機器を用いて脈拍や心拍の遠隔モニタリングを行い、非発作時の心電図から“隠れ心房細動”の有無を予測する。心房細動が疑われた健診者は、治療の必要性を評価し、脳梗塞発症を予防するための治療を行うというものだ。

心房細動は加齢と共にその発症率が上昇する。主に発作時の心電図によって心房細動の診断は可能だが、約40%は自覚症状がないため、気づかないうちに心房細動を発症することがあり、最も重篤なタイプの心原性脳塞栓を引き起こすことがある。このため、自覚症状のない“隠れ心房細動”を早期発見し、脳梗塞予防を目的とした治療への道筋を構築することが求められていた。

今回の地域医療プロジェクト「略称:SPAFS(エスパフス)」では、清水医師会健診センターにおける健診者から研究参加を希望された方を対象に、通常の 12誘導心電図検査を受けて頂き、AI解析によって非発作時の心電図から隠れ心房細動の有無を予測する。次に、リストバンド型脈波センサーや1チャンネル(1Ch)心電図モニターなどのウェアラブル機器を用いて脈拍や心拍の遠隔モニタリングを行い、AIによる自動検出を用いて心房細動を発見する。この過程で心房細動が認められた健診者については、治療の必要性を評価して脳梗塞予防の治療を行うとしている。

◎すでに”隠れ心房細動“を発見、脳梗塞予防の治療開始で実績も

SPAFS 事業は2022年1月から本格運用を開始しており、すでに公開市民講座を聴講してプロジェクトに参加を希望した14人と、清水医師会健診センターで健診を受けて参加を希望した69人(22年3月末時点)を対象にプロジェクトを実施しており、うち3人から今まで未診断だった隠れ心房細動を発見し、脳梗塞予防の治療を開始することができた。

静岡市や静岡市清水医師会は、未診断の心房細動を早期発見して脳梗塞予防の先制医療を行う必要性に対し、広く理解を求めることにしており、清水医師会健診センターの健診者に対しては引き続き地域医療プロジェクトへの参加を呼び掛けることにしている。
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