MRとお弁当について
MRとお弁当について
「MRとお弁当にまつわるあれやこれや」
MRにとって、今も昔も切っても切れないのが、説明会のお弁当であろう。
接待が廃止されて10年たつが、説明会だけは、今も立派な営業ツールだ。
さすがに、説明会をやるなという会社はないだろう。
してみれば、お弁当はかなり有効な営業ツールとは言えまいか。
差別化できたら、ビジネスチャンスなのだ。
今は、たいてい、お茶込みで、2160円と相場が決まっているようだが、ちょっと前は、3千円のお弁当が当たり前だった。
右に倣えの業界だから、今はほぼ、2160円が上限といったところか。
寿司や鰻が減って、今ではデリバリーが当たり前、試食会もコロナ前は賑やかだった。
考えてみれば、二千円のお弁当など、個人では、たとえドクターであろうと高くてなかなか買わないだろう。それが、当たり前にランチとして出されるのだから、まだまだ、余裕がある業界だと思っている。
手数料がかかろうとも、味が微妙であろうとも、お弁当専門のデリバリー会社がいくつもできるわけだ。
かつて、「手作りのおにぎりと味噌汁」を説明会に振舞った猛者がいた。
好評だったかどうかは覚えていないが、鮮烈だったことは確かだ。
お弁当での差別化など、もはや困難なご時世だが、「自分だけのオリジナル弁当」を作ってもらうことは、できるかもしれない。
私は、かつて、三回ほど、お店に交渉して、「オリジナル弁当」を作ってもらった。
2千円のお弁当をお願いしたら、「そんな高い弁当は作ったことがない」と驚愕された。
しかし、喜んで作ってくれて、そのお弁当はたいそう好評だった。
コロナで飲食店も厳しい時代だから、捜せば、作ってくれるお店はまだまだあるかもしれない。
そんなのは手間だと思うかもしれないが、案外そのひと手間が、大きい時がある。
ドクターやスタッフは同じような弁当に飽きている。もし、とんでもなくおいしいお弁当が出されたら、優先的に説明会をやらしてくれることもあるだろう。
今の時代に、昭和のようなことがあるのかと思うかもしれないが、「弁当効果」を侮ってはいけない。私は、お弁当で困難な説明会を取ってきて、ドクターと懇意になったMRを何人も知っている。
お弁当を制する者は説明会を制するといっても過言ではない。
試しに、「オリジナル弁当作り」にチャレンジしてほしい。
案外、その店で、面会不可のドクターに会えるかもしれない。
2023/11/24