MRと副業について
MRと副業について
「MRと副業にまつわるあれやこれや」
比較的、時間に制約がなく金銭的にも余裕のあるMRは、昔から、「副業」をしている人が多かった。
昨今では、会社から正式に「副業」解禁が告げられ、「副業成功事例」が少なからず、共有されている。
昔なら、本末転倒だと一括されていた、「副業」も今は時代の流れで奨励されている。
しかし、なんでも構わないというわけではないだろう。
私の場合、「副業」かどうかあいまいなまま、ライターとして原稿料をもらっていたが、本業に抵触する「副業」は今も昔も難しいだろう。
手っ取り早く、しかも、効果的な、「現役YouTuberMR」というのはあまり聞かない。
有効なツールだと思うし、会社公認の「YouTuber」は求められていると思うが、まだまだそこまでは時代が追い付いていない。
私の知り合いも勝手に有名番組に出演して社内的に大問題になったことがある。
資格を活かした、ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士、いわゆる宅建をもった不動産コンサルタント、中小企業診断士、あるいは、薬剤師の資格を活用した休日調剤薬局で働く薬剤師なら何人か知っている。
いずれも、会社を辞めた後のセカンドキャリアを考えた副業だ。
MRという仕事は、案外つぶしがきかない。
医師と薬剤師、あるいは、医療従事者、医薬品卸売業を相手にした、ルートセールス、もっといえば、薬の製品力の上に成り立つ営業スタイルは、特殊なスキルと言っていいだろう。今の時代なら、「起業」を前提にした「副業」を考えるべきだろう。
いまでは、有名な医療情報専門サイトやオンライン講演会を支援する会社やアポイント代行業者もここ20年前後でできた会社ばかりだ。
いわゆるスタートアップ企業ばかりだ。
MRなら全国津々浦々、転勤経験やネットワークもあるだろう。地方は当然、独自のルールがあるから簡単には入り込めないが、医師や薬剤師は地元の名士も多い。
何が足りないか教えてくれるかもしれない。新採用や面会数、説明会やWEB講演会の視聴回数に追われてストレスがたまることも多いだろう。
その上、グローバル基準のコンプライアンスに縛られて身動きがとれない毎日かもしれないが、視点を変えて、「商売のヒント」はないか、「副業のスキマ」はないか、考えてみるのはどうだろうか。
いつ、何が起きてもいいように備えておくに越したことはない。
2023/11/24